国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)や産業科学技術センター(以下、産科技セ)から最新の研究開発事例を紹介することを目的に、令和7年11月7日(金)に、『産総研技術セミナー in おおいた 2025 ~微生物からAI・スマート農業まで―進化する「バイオものづくり」~』をオンラインと現地のハイブリッドで開催しました。この技術セミナーでは、「バイオものづくり」を中心に、産総研による「バイオものづくり」に関する発表3件、産総研での研究開発事例1件、産科技セの研究開発事例2件を紹介しました。
オンライン配信で北は青森県、南は熊本県から参加いただきました。オンラインでの参加が35名、現地での参加が39名の計74名と盛況なセミナーになりました。
具体的な講演題目・講演者は以下のとおりです。
①「事業共創バイオものづくり」を推進する微生物・酵素の開発
産総研 機能化学研究部門 バイオ変換研究グループ 研究グループ長 藤井 達也 氏
②今、注目を集めるタンパク質のAI・計算化学技術の活用方法について
産総研 機能化学研究部門 バイオ変換研究グループ 主任研究員 渡邊 真宏 氏
③Only One を生かす共同研究 ~バイオ高分子材料の事例~
産総研 機能化学研究部門 バイオケミカル研究グループ 主任研究員 牛丸 和乗 氏
④カプセル化による食品の高付加価値化
産総研 機能化学研究部門 研究グループ長 武仲 能子氏
⑤ロゼスパークリング清酒の開発
産科技セ 食品産業担当 主幹研究員 後藤 優治
⑥豊の国 大分をスマート農業で楽して儲かる農業県へ
産科技セ 電子・情報担当 主幹研究員 竹中 智哉
アンケートでは、「どれも興味深い内容で、今後の研究のインスピレーションが得られました。特にカプセルについては大変興味深く拝聴させていただきました。」や「最新技術の実施例を知ることで地方の可能性を考えるヒントとなった。」などおおむね好評でした。
これからも、先端的な研究開発事例から機器の操作研修まで多様なセミナーを開催していきます。みなさまのご参加、お待ちしています。よろしくお願いいたします。
(工業化学担当 柳、安部、上野)


研修の様子