【開催報告】イオンクロマトグラフ技術セミナーを開催しました

  令和2年度にイオンクロマトグラフを大分県環境保全協力金により更新しました。この装置をより広くご理解いただきご活用いただくために、その基本原理や具体的な利用例を紹介する技術セミナーを令和5年6月22日(木)に開催しました。
 今回は、講師としてサーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社イオンクロマトグラフィー事業部アプリケーション部マネージャーである鈴木隆弘氏をお招きし、1時間半の座学と30分の装置実演をおこないました。10社・団体より20名が参加されました。
 座学では、①イオンクロマトグラフィーの原理②弊所装置の概要③測定方法(前処理)④利用例の紹介についてご講演頂きました。分離不十分なピーク処理における指数補完や定量基準としてピーク面積ではなくピーク高さを用いた解析など数多くの有用な情報を提供いただきました。
 装置見学(実演)では、弊所研究員が実機を使って測定用ソフトウエアと解析用ソフトウエアの概要について説明しました。ピーク分離における指数補完の操作方法についても鈴木講師よりご説明頂きました。実機見学の後、工業化学担当のその他の分析機器の見学も希望者4名に対して実施しました。
 参加者から、「イオンクロマトグラフを使用した事がなかったので測定原理を知ることができ装置について理解を深めることができた」、「ピークの面積の取り方は、過去悩むことがあったので新たな知見が得られて良かった」などの感想をいただき、おおむね好評でした。
 弊所のイオンクロマトグラフを実際にご利用になる際には、初めての方には操作方法をマンツーマンで実習するイオンクロマトグラフ操作研修も随時開催しています。イオンクロマトグラフィーについてお知りになりたいことがあればお気軽にお問い合わせください。
(工業化学担当 柳 明洋、秋吉貴太)


研修の様子